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7-3 対広島 遥人が救世主
 連敗中のの広島の先発大瀬良にとって、遥人とのマッチアップは、相当のプレッシャーがかかっていたんだろう。
 初回に1点を先行したとはいえ、遥人のピッチング内容を見るに、それ以上の援護は、得られそうに思えない。
 この1点を守り切って、遥人が変わるまで、持ち堪えなくては行けない。
 連敗脱出を託された大瀬良にとって、そのミッションは、かなり厳しいものだった。

 その大瀬良は、2回に近本に押し出しの四球を与え、同点に追いつかれると、4回には、近本の2点タイムリーと森下の打球の3塁エラーで3点を追加された。
 大瀬良は、この4回で85球を投げており、かなりの球数を要して、遥人に対抗すべく、ピッチングを展開していたが、この回で力尽きたと言う状態だった。
 結局、5回の途中、89球で、失点5で降板となった。

 対して、遥人は、初回こそ秋山のツーベースをきっかけに、1点を失うが、それ以外は、ほぼ完璧な投球を繰り広げて、6回を迎えたときには、まだ球数も55球で、8回位までは、行くんじゃないかと思われるピッチングだった。
 
 その6回に、上本への不運なデッドボールから、満塁になり、不思議と遥人に会っていた堂林にタイムリーを浴び、坂倉のファール犠牲フライで2点を失ったところで、石井大智に代わった。
 結局、85球で、被安打4、失点3で、4勝目を挙げた。

 結果だけみると、内容的には、イマイチという感じかもしれないが、実際は、広島打線を寄せ付けず、ほぼ完璧な投球だった。
 そのピッチングで、相手に、「こりゃ、簡単には打てんぞ」と思わせ、相手ピッチャーには、「点を取られたら、終わりだ」と言うプレッシャーをかけられるだけに、その存在だけで、相手を威圧できる、それが高橋遥人なんだ。

 これで、復帰後、4連勝負けなしで、貯金4をもたらせせてくれている。
 この4勝は大きい。
 去年の2桁勝利トリオの、村上、伊藤将が、低調で、大竹も去年ほどの結果は残せないでいる中、遥人が戻ってきてくれたことは、この終盤の戦いに大きな影響を与える。
 遥人の次の登板は、次の甲子園での讀賣戦だろう。
 遥人が、真の救世主たるためには、そこまでに讀賣に迫っていることが大事になる。

 皆んなで、遥人を救世主にするために、讀賣戦までに差を詰める様、負けられない戦いを、勝ち抜いていかなくては行けない。
 それには、目の前の1戦、1戦を、ひたすら勝たなくては行けない。
 もう、好不調も言ってはいられない。
 ただ、ひたすら勝つために、何を為すべきか、ひとり、ひとりが、自分の役割を果たしていかなくてはいけない。
 
 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:15 | comments(0) | - |